弁護士紹介

私たちの思い


紛争の火種

原発事故は、社会のあらゆる面に「紛争の火種」をもたらしています。直接の被害ばかりではありません。損害賠償をめぐる親族間紛争、避難に伴う家族間紛争、不動産をめぐる紛争、復興関連企業間の紛争など、原発事故がきっかけとなり、「二次被害」というべき様々な紛争が誘発されてしまいました。法律家だけでは解決できない問題も少なくありませんが、今こそ、法律家の力が求められていることも確かです。

闘う時代に

東京電力による損害賠償金の支払い額が8兆円を超える中で、同社は、賠償金の打ち切りに躍起になっています。法律上は、放射性物質等の作用と損害との間に「社会的にみて相当な因果関係」があればすべて賠償の対象となるはずですが、想定を遥かに超える損害が生じていることから、加害者側が、一方的に「終期」を設定しようとしています。特に、避難指示区域外の営業損害においては、依然として「風評被害」や「間接被害」が生じているのに、抽象的な理由だけで、一方的に打ち切りを宣言してきます。争う術を知らない事業者の「泣き寝入り」に乗じた打ち切りを許すわけにはいきません。法律家が、この流れに抵抗し、闘う時代に入っています。

二つの「風」

二つの「風」にどう対応するかが求められています。一つは「風評被害」であり、もう一つは「風化」です。これらは、どちらも「無関心」から生ずるものだと思います。「風評被害」は、情報がアップデイトされておらず、「福島=危険」と過去の情報で単純に考えてしまう「無関心」であり、「風化」は、自分の地域で起こったことではないので関係ないという「無関心」です。

この世界的・歴史的大惨事を風化させないためにも、原発事故がもたらした様々な問題に対して、これからも積極的に取り組み、地元の声を全国に、そして世界に発信していきたいと思います。

平成30年    

弁護士 渡辺 淑彦
弁護士 松本 三加
弁護士 鎌田  毅
弁護士 三村 茂太
弁護士 藤  健太

弁護士
渡辺 淑彦 (わたなべ としひこ)


弁護士
渡辺 淑彦 (わたなべ としひこ)

昭和45年いわき市生まれ。平成元年磐城高校卒業。一橋大学法学部、同大学院法学研究課修士課程卒業。平成11年司法試験合格。第54期司法修習生を経て、平成13年弁護士登録。東京銀座の栄枝総合法律事務所にて、様々な種類の訴訟業務・企業法務を中心に活動。平成19年より、日弁連が弁護士過疎地域に設営した相馬ひまわり基金法律事務所の所長として赴任。様々な消費者事件・数多くの訴訟業務を中心に活動。平成22年8月より、故郷いわき市に浜通り法律事務所開設。

この15年間、「法廷で活躍できる弁護士」「戦う弁護士」を目指して訴訟技術についての研鑽を積んできました。依頼者とともに考え、ともに戦い、結果を出すという一つ一つの体験が、自分を成長させてくれたと思っています。日本の弁護士の場合、まだまだ取り扱い分野が専門化されておらず、専門化の必要性も叫ばれていますが、私としては、「見立ての良い町医者」のようにあえて、ゼネラリストを目指して、様々な分野にチャレンジしていきたいと思っています。

弁護士
松本 三加 (まつもと みか)


弁護士
松本 三加 (まつもと みか)

昭和49年東京都生まれ。一橋大学法学部在学中に司法試験合格。平成12年弁護士登録。東京渋谷の桜丘法律事務所にて、研鑽を積み、平成13年、北海道紋別ひまわり基金法律事務所に初代所長として2年間赴任。平成15年、桜丘法律事務所に戻った後、平成18年カリフォルニア大学バークレー校に客員研究員として留学。帰国後相馬ひまわり基金法律事務所勤務を経て、浜通り法律事務所開設に至る。

弁護士登録時、困っている方々の力になれることを実感できる仕事がしたいと一念発起し、まだ制度として確立していなかった、弁護士過疎地への赴任に手を挙げました。「若手」で「よそ者」であった私を、幸い地元の方が温かく受け入れてくださり、仕事に打ち込みました。以来、弁護士過疎対策がライフワークとなり、パイオニアとして活動を続けております。アメリカにおいても、地方での弁護士のあり方について、研究を行いました。

この活動を通じ、大都市に行かずとも、地域に、安心して仕事を任せられる弁護士がいることの大切さを学んできました。今後も、依頼者の皆様に、より洗練されたサービスをご提供できるよう、努めてまいります。


平成27年度 福島県弁護士会副会長
株式会社 大東銀行 社外監査役(現任)

弁護士
鎌田 毅 (かまた つよし)


弁護士
鎌田 毅 (かまた つよし)

昭和56年東京生まれ。平成16年一橋大学法学部卒業。平成18年弁護士登録。

弁護士法人岡山パブリック法律事務所を経て、高知県の司法過疎地に開設された法テラス安芸法律事務所に常勤弁護士として約3年間、その後弁護士法人東京パブリック法律事務所にて約2年間勤務した後、平成25年2月から執務しております。

被災された皆様の現状を伺う度に自身の無力さを思い知らされるばかりです。

また、今なお避難指示が継続し、避難指示が解除された地域でも震災及び原子力発電所事故の被害に悩まされる現状を見聞きする度、何をもって「復興」と言うことができるのか、考えさせられますが、今後も浜通り地域の方々の様々な法的課題の解決のため、精一杯尽力して参る所存です

弁護士
三村 茂太 (みむら しげた)


弁護士
三村 茂太 (みむら しげた)

昭和62年生まれ。神戸市灘区出身。平成22年関西学院大学卒業、平成25年首都大学東京(東京都立大学)法科大学院(未修)卒業、同年司法試験合格。平成26年弁護士登録。

私は22年前の阪神淡路大震災で被災しました。復興には、時間の経過とともにいろんな問題が起こり、とても時間がかかることを知りました。東日本大震災・福島第一原発事故の被災者の方のお話をうかがい、今回の被害がいかに大きいものであったのか身にしみて感じながら毎日仕事をしております。

今、この浜通りでは、さまざまなトラブルが日々発生しています。目の前の事件に一生懸命取り組むこと、勉強し続けること、バランス感覚を持ってのぞむことが大切だと考えています。困っている人に寄り添って、共に闘える弁護士になることができるよう、ひとつひとつ取り組んでまいります。

弁護士
藤 健太 (ふじ けんた)


弁護士
藤 健太 (ふじ けんた)

昭和62年生まれ。東京都東久留米市出身。平成23年一橋大学卒業、平成25年上智大学法科大学院(既修)卒業、平成27年司法試験合格。平成28年弁護士登録。

私は、生まれてから30年近く東京の多摩地域で過ごし、福島に地縁等はありません。しかし、私が大学を卒業する頃に起きた東日本大震災以来、被災地で生活する人の力になりたいと心のどこかで思っていました。そのような思いもあって、約1年間の司法修習を福島の地で過ごし、そして弁護士業務をいわきで開始することになりました。

この浜通りでの生活は初めてですが、これから多くの人と出会い、この地域の発展とともに、自らも成長し、地域の方々に信頼される弁護士でありたいです。そのために、誠意をもって困難に直面した依頼者と接し、不安を少しでも解消できるよう努力してまいります。