地域の皆さまに寄り添った法律事務所

弁護士ノート

新年のご挨拶(渡辺淑彦)

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 あけましておめでとうございます。今年から年賀状ではなく、ホームページ上で新年のご挨拶をさせていただくことにしました。

 昨年を振り返ると、企業や学校から、コンプライアンス研修やハラスメント研修などの講演の依頼を受ける機会が多くあったと思います。企業経営も、成長至上主義から、人権・平等・遵法などの価値観に重きを置かざるを得ず、これらの価値観を軽視すれば、大変な社会的非難を浴び、企業の存続にも関わることは周知のことと思います。これら「法の支配」の価値観を広めることも弁護士の役割の一つであると思います。今年も、ご依頼があれば、積極的に対応したいと思っています。

国は、脱炭素の流れの中で、原発を脱炭素電源ととらえ、「最大限活用」すべきとして原発回帰に舵を切りました。しかし、この15年の間、原発事故被害を身近で目撃してきた者の一人として、この流れに従順な態度をもって臨むことはできません。賠償・廃炉・除染費用などを考えると、原発は決して安いエネルギーでは無いし、過酷事故となれば地域(故郷)を喪失させるほどのリスクを持っているし、処理のめどが立たない使用済み核燃料(高レベル放射性廃棄物)を増やし続けるエネルギーであり、持続性のあるエネルギーでは無いことを発信し続けたいと思います。

昨年は、東日本大震災以来、一緒に闘ってきた大切な仲間の訃報に多く接した年でもありました。心身ともに健康でなければ、この仕事は続けられないと心から感じました。これまで以上に健康に留意した一年にしたいと思います。

皆様、今年もよろしくお願い致します。