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弁護士ノート

ウェブ会議について

その他

 鎌田です。

 昨年から、「裁判手続のIT化」の一環として、福島地方裁判所本庁でも民事裁判の期日について、ウェブ会議を利用するという運用も始まっています。来年5月下旬からは、福島地方裁判所いわき支部でもウェブ会議が導入されます。


 また、昨年のコロナ禍以降、弁護士会の会議などでもウェブ会議が多く行われるようになりました。
 これまで、片道2時間近くかけて福島や東京へ行って出席し、また2時間近くかけて帰る、という半日仕事だった会議が、開始時刻直前まで事務所で仕事をして、会議が終わればまたすぐに別の仕事に取りかかることができるようになりました。

 私も以前は「会議は顔を合わせないと議論を進めにくい」と思っていたのですが、今はウェブ会議でもスムーズに議論を進めることができることを実感しています。

 ただ、民事訴訟のウェブ会議では注意が必要、と感じることもあります。

 会議等では通常、参加者の皆さんが率直に意見を言うことが多いと思いますが、訴訟の場合、裁判官が事件についての率直な見解を言うことはむしろ少なく、表情や話しぶりなどから察して、対応を検討していくことが必要な事件もあるのですが、ウェブ会議では表情や話しぶりから「察する」ということが難しい、と感じています。

 ITによって便利なことも日増しに多くなっていく一方で、その便利さにかまけてもっと大事なことを見失わないようにしたい、と日々感じております。