地域の皆さまに寄り添った法律事務所

弁護士ノート

エクスターンシップ

日々の業務

藤です。

本日から一週間、法科大学院生が弊所に就業体験に来ています。

このような大学院のカリキュラムの一つとして、法律事務所や官公庁、企業の法務部等で就業体験する制度をエクスターンシップといいます。

これと似た制度として、インターンシップというものがあり、一般の方には、こちらの方が聞き馴染みがあるかと思います。インターンシップは、就職活動の一つとして、企業と学生のミスマッチを減らす目的で取り入れられ、また、実際に業務に取り組んだ場合には対価が発生します。これに対し、エクスターンシップは、あくまでも就業体験を通して職業への理解を深めて、キャリアビジョンの形成に役立てることが主な目的で、給与も発生しません。

私自身も、法科大学院生のとき、法律事務所に2週間、エクスターンシップ制度で、就業体験をしました。

今思えば、そのときが法律事務所に足を踏み入れたのが初めてで、机に向かって勉強していることの先にあるものを、実際に目にすることができて、とても刺激になりました。特に、実際の事件記録を見ることができたのが良かったです。司法試験や模擬試験などで扱う事案は、結論を出すために不必要な事実がほとんど書かれていませんが、実際の事案は、大量の関係資料や聴き取りメモがあって、そこから、具体的な事情や証拠を取捨選択しているということがよくわかりました。

なお、エクスターシップで訪れる法科大学院生には守秘義務を課しており、弁護士が責任をもって指導しております。

1週間というわずかな期間ではありますが、様々なものを見て、聞いてもらって、今後の勉強やキャリア形成の一助になるよう指導にあたっていきたいと思います。