地域の皆さまに寄り添った法律事務所

弁護士ノート

教職員向け服務研修

日々の業務

藤です。

昨日、いわき市内の小学校において、教職員向けの服務研修の講師を担当させていただきました。

今回は、学校関係者から弁護士に相談されることが多い、保護者への対応や学校における法的紛争について話をしました。保護者対応については、弁護士の相談業務と共通する部分も多く、私自身が依頼者から相談を受ける際に意識していること(相談者の話を傾聴する、相談者が求めていることを把握すること等)を中心にお伝えしました。そのような共通する部分がある一方で、弁護士の場合、当事者同士の交渉で合意に至らなかった際には裁判所の判断を仰ぐことができますが、学校の場合、第三者機関に決めてもらうのではなく、基本的に関係児童や保護者、教職員が協同で解決していかなければならず、どのように対応すべきか判断が難しい場面は少なくありません。特に、最近は、小学生でも、SNSやオンラインゲームを通しての児童間トラブルが起きており、学校も児童の状況を把握することが困難な中で対応に追われているという話を耳にします。

保護者側から相談を受けることもありますが、弁護士が介入することでかえって保護者と学校の連携を阻害してしまう懸念もあり、保護者から依頼を受ける際は、弁護士としてどのように関わることが児童のためになるのかということを意識しています。

私は、大学時代、塾講師のアルバイトに明け暮れていて、弁護士になっても何らかの形で教育に関わりたいという気持ちがありましたので、学校とも関わりがもつことができる研修という場が、とても貴重な機会であると感じています。

教職員向けの研修等もお引き受けしておりますので、ご希望の場合は、ご相談ください。